山菜の王様
頂きの芽に集まりし木の精はゆるりゆるりとほろ苦く萌ゆ
この季節、信州に行くと必ず買って帰るのが、地元の農産物直売所で売っているタラの芽。その日の朝、山で採ってきたのであろう、ピンピンとした葉の表面には小さな棘がついていて、不用意に手に取ると痛い目にあう。大きさも形もバラバラなのだが、これに薄衣をつけてサッと揚げれば、ほろ苦くて根元には適度な歯ごたえがあって絶品だ。山のエキスが口の中いっぱいに広がるようだ。近所のスーパーで売られているこじんまりとした“栽培もの”とは全く別物なのだ。それにしても山に数ある木々の中で、誰が最初にこのトゲトゲした野性味あふれるタラの芽を食べようと思いついたのだろう。その最初の人に感謝!!
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